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人材開発

困ったときの合言葉は「カレーを作る」

2026/4/1

コラムということでだらだら書いてしまいますが、お許しください。。。

以前、コンサル時代に立ち上げの研修会社に勤めていたのですが、とある製造メーカーの研修コンペに参加したときの話です。その時の教訓がどうしても忘れられないので少しお話したいと思います。

コンペのテーマは理念浸透とチームビルディングでありまして、当時の私は社長から「永井さんぜひこのコンペにチャレンジしてほしい」と背中を押されました。コンペに先立ちまして、某製造メーカー様から説明会がありまして、参加企業社数が凡そ5社いました。

その製造メーカーは全国に工場があり、管理職同士が集まることは滅多にないので、参加者が盛り上がるチームビルディングをメインで検討してほしい!との説明がありました。帰り際に、製造メーカーおよびコンペ参加者の大名刺交換タイムが始まり、名だたる研修会社やコンサル企業名があり、新米の私は身震いしたのをよく覚えています。

会社に戻り、理念浸透…チームビルディング...

当時私は無知であったので何をしてよいかわからず、どんな提案をしてよいかわからず、本屋やネットを使いとにかく色んな企業の事例やチームビルディングのやり方を手当たり次第調べたのを覚えております。学術的な研修は自身が受けて学んでおりましたが、その手前にあるチームビルディングなんて考えたこともなかったです。

色々調べていくと…

・ファシリテーションの工夫ももちろんそうなのですが、 

・構造的エンカウンターという手法もあったり、

・BHAGといいまして大胆な目標を見つけて共有したり

・不思議なチームビルディングを行うゲームであったり

・legoブロックを使った何かの研修などもありました。

たくさんの工夫があることを知りました。ただ、そのような内容では他の競合が提案するかもしれなく、コンペにて【自社】を採択いただける自信は全くありませんでした。調べれば調べるほど何をしたら良いか迷ってしまいました。

今では瞬時にアイディアが生まれますが、当時は本当に新米でしたので、正直、「もう無理かも…」と諦めが出てきました。上司にも相談したのですが、「本件は永井さんの力試しだね」と相談を断られてしまいました。

その時ですかね。ふと思い立った行動があります。

【その製造メーカーに研修の現場を見せてもらおう…】

どんな対象者かや人数は理解していたのですが、研修を実施する会場を見れば何かイメージできるのではと思いました。これはマスコミ時代にロケハンという形で散々やってきたことでした。先方にお願いして、現地を拝見させていただきました。実際に現地に赴くと、小学校の体育館のような施設がありまして、無造作に机が置いてあるような研修会場でした。さすが製造メーカーだけありまして広い研修会場でありました。

※画像はイメージ

また、すれ違う社員の大半の方が作業服を着ていらして、それまでスーツを着てやるような研修をイメージしていましたが、そこも大きく異なりました。

ただし、まだ新米、それを見ただけでは研修コンテンツは特に何も思いつかず…

明日、会社に謝罪して、提案を取りやめようとまで考えておりました。

その時。家で子供と一緒に教育番組をだらっと観ていました。その番組内で、着ぐるみがひたすら紙飛行機を飛ばして遊んでいる様子があったのです。

「これだ!」

突然、チームビルディングの題材が思いつきました。

【制限時間80分間 紙飛行機、一番美しく遠くまで飛ばせたチームが勝ち】

提案の背景

■良くあるチームビルディングのパターンでは当社はコンペに勝てない

■研修会場が広いので存分に会場を活用できる方法を検討する

■作業服なので動きやすい 少し体を使うワークがあっても良い

■製造会社ならではの緻密な紙飛行機のこだわりが見られるのでは

■何よりも経費が省エネ(使用するのはA4のコピー用紙20枚とセロテープのみ)

■誰でも一度は作ったり遊んだ経験がある

■何度もトライ&エラーがしやすい

■子供に戻って作戦会議があっても面白い

■競わせることで盛り上がる(実際にはロボコンみたいになっていました)

この案が思いついた時は、なぜか自信が湧いておりまして、次々に会場内でどのように進めればよいか工夫案が思いつきました。

恐らく、他の研修会社様が学術チームビルディングをご提案されることが予想されれたと思いますが、私の会社だけ、紙飛行機を飛ばす!というとてもシンプルな研修を提案していたかもしれません。プレゼン時は先方の研修担当者がそれぞれ目を丸くされていたのをよく覚えております。

そして、プレゼン後、待ちに待ったコンペの結果、自社を採択していただきました。

当日、実際の研修の場では盛り上がり過ぎており、お互いの強みや癖が途中でわかったりして、本当に皆さんが仲良くコンテンツを進めていただきました。目的は達成でき、先方も大満足でありました。

どうしても研修脳で仕事をすると何かを学ばせなくては!!!学術的なことをしないと!!!となり、とっても単純なことを、あえて複雑化してわかりづらくしている気がします。確かに難しい方が、【やった感】を得るのですが、それでは実際の受け手の効果が薄れることのリスクもあります。主役はあくまでも受講者であります。彼らの考動変容をどうさせるかを考えればもっと単純化した方法もあるのではと思います。

以来、私の研修開発メンバーからも

「永井さん、●●という課題があって、仲間との対話を増やすチームビルディングをしたく、、、●●という感じの研修はどうでしょう・・・」

と複雑な研修の設計を相談されると、

「うーん。いっそのことみんなでカレーでも作ったら?そちらの方が盛り上がるよね!」「みんなでババ抜きやったらどうだろう!」「人生ゲームをやってみては?」

というのを合言葉にしています。

例えばカレー作りの中に

作戦、時間、工数、チームワーク、拘り、役割、コミュニケーション、指示命令、手助け等 全ての要素が入っていますよね!

もちろん、みんなでカレーを作っている場合ではないですが、AからBに行動変容をさせるときに本当に何をさせたら良いか、みんなが何が必要かを0ベースで考えなおすこととして、常に合言葉として使っております。

ぜひ、何かの取り組みをされる際に、いったん単純に考えてみることを参考にしてみてください。

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